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 先人の努力のおかげで、日本も経済的に豊かな国になり、ものは捨てるほどあふれ、やりたいことがあれば何でも挑戦できるようになりました。 その一方で、価格の人たちは心の豊かさを感じることができず、「やりたいことが見つからない」と瞳の輝きが失せていったのです。 それでは、こかららももっと頑張れば、豊かになれるのでしょうか。 それは何年先のことでしょうか。 しかし、人間の欲望に際限はなく、「もっと、もっと」と欲望を追いかけるだけでは、豊かさを永遠に実感できないでしょう。
「自分が持っているもの」と「生活の内容」にバランスが取れていなければ、幸福探しは永遠に終わらないでしょう。 ブランド製の高価なスーツを着てワンルームマンションに住んでいる人、所得ギリギリのローンを組んでポルシェを買う人、高価なものに囲まれながら孤独に暮らしている人、食卓にあふれるほどの食べ物を一人で食べている人などは、「人の豊かさ」という点で言えば、著しくバランスを欠いています。 自分の一番愛している人から、さらに愛されること、その人といたらどんなところも素敵な場所で、どんな食べ物も一番美味しい、人のために涙を流して、自分の幸せはできるだけ人に分ける。 こういう価値観を持っている人は、必ず幸せになれるでしょう。
豊かさの条件には三つあり、 一つ目は、何かしたいと思った時、それができる時間があること 二つ目は、何かやりたいと思った時、それができるお金があること 三つ目は、はじめに言った二つのことを一緒にシェアできるパートナーがいることです。 一つ目は、「何かしたい時に必要な時間があること」とは、二ヶ月も三ヶ月も学校や仕事を休むということではなく、時間に終われることなく、自分が時間をコントロールできることです。 二つ目の「やりたいことができるお金」とは、何千万円も必要というのではなく、数万円から数十万円程度で足りてしまうようなことです。 三つ目のシェアするパートナーが大切という意味は、時間とはすべて「誰といたか」で、良くも悪くも質が変化するものだからです。 仮に自分ひとりでフェラーリに乗ったり、リビエラやトスカーナを旅したり、食卓にシャンパンとキャビアを並べたりしても、いつまでも楽しいと思う気持ちは続くでしょうか。 時間やお金をシェアするパートナーとは、相手が喜ぶのを見ると、自分がうれしくなる人のことです。
それでは、「お金」、「時間」、「人」の中で、あなたにとっては、何が一番大事でしょうか。 年代によって答えはすこし違うかもしれませんが、若い人は、「お金が一番」と答えるではないでしょうか。今のように物質がすべてという時代であれば、お金があれば何でもできますから、当然かもしれません。 ある年齢の大人になれば、一番大切なものは、「人」と答えるかもしれません。人がどれほど、自分の人生に大きな影響力を持っているか、十分知っているからでしょう。 そして、晩年になると、「時間」と答えるかもしれません。 しかし、どの答えにも一理はありますが、人が幸せに生きることを軸に順位を決めるとすれば、それは年齢に関係なく、一番は「時間」、二番は「人」、最後は「お金」というのが正解かも知れません。 お金は仮に今日一万円使っても、やがて必ず同じ価値のものを手に入れることができるでしょう。 二番目の「人」というのは、大切な人を失ったり、失恋したり、離別だったり、死別だったりして、心に大きな穴が開いてしまうからでしょう。そして、何回となく思い出しては、共に生きてきた日の姿が永遠な記憶に固定され、その人は永遠にあなたの心の中でいき続けることになるでしょう。 また、立ち止まらずに、一歩を踏み出せば、必ずまた多くの人と出会い、またかけがえのない人が現れるかもしれません。
「人生にとって最も大切なものは時間」という意味は、もし時間がなければ大切な人がいても、いくらお金があっても、どうすることもできないからです。 時間はいったん消費すれば、二度と戻らない貴重なものです。 そして、時間は足りないように生きればいつも足りず、あまるように生きればいつも余ってしまうものです。 誰にとっても一日24時間、よくて80年の人生、この中身を価値あるように生きる術こそ、最も学ばなければいけないことであり、時間を操れる人がもっとも豊かな人になれるわけです。
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